冬の仙台では、積雪や路面の凍結に備えて、出入口の周辺に融雪剤や凍結防止剤が使われることがあります。雪の日は、靴底の水分と砂、塩分を含んだ汚れが一気に店内や事務所へ持ち込まれ、床材やマットを傷めます。ここでは、冬場にエントランスと床の状態を保つために、店長や総務担当者が押さえておきたい考え方をまとめます。
冬のエントランスで起きやすい汚れと傷み
雪の日に出入口で起きやすいのは、次のような状態です。
- 濡れた靴で床が滑りやすくなる
- 砂・泥が床に引きずられ、細かな傷がつく
- 融雪剤の成分が乾いて白い跡になり、床やマットに残る
- カーペットやマットに水分が残り、においやカビの原因になる
融雪剤は種類によって成分が違いますが、床にそのまま残ると、見た目の白い跡だけでなく、ワックスの層や床材の表面に影響することがあります。使用する融雪剤の種類を把握し、床材との相性を管理会社や施工業者に確認しておくと、後の対応が決めやすくなります。
マットと動線で「持ち込ませない」
床の傷みを減らす最も効果的な方法は、汚れを奥へ運ばせないことです。出入口で次の対策を組み合わせます。
- 外側に砂やぬかるみを落とす目の粗いマット、内側に水分を吸うマットを段階的に置く
- 人の動線を想定し、マットは、出入りする人が何歩か続けて踏める長さを確保する
- 雨雪の日は傘立てや傘ビニールの置き場所を出入口に用意する
- マットの端がめくれて転倒の原因にならないよう、固定や敷き直しをする
転倒防止の考え方は、飲食店の厨房床が滑る原因と転倒事故を防ぐ清掃運用の考え方にも通じます。床が濡れる時期は、注意の表示や乾拭きの回数も増やします。
営業中の拭き取りと、閉店後の清掃の分担
雪の日は、営業中に濡れた床を放置しないことが第一です。従業員が行うのは、気づいたときの水拭きとモップ、マットの交換や干し直しまでにとどめます。洗剤を使った本格的な洗浄や、融雪剤が乾いて固まった跡の除去は、床材ごとに適した方法が異なります。誤った洗剤で床の表面を傷めるおそれがあるため、自社で判断がつかない場合は無理をせず、清掃業者に相談するのが安全です。
床のワックスや剥離の周期は、店舗・オフィスの床ワックスと剥離洗浄、周期の考え方で整理しています。冬場は汚れの負荷が高くなるため、周期の見直しの材料にもなります。
依頼前に伝えておきたいこと
エントランスや床の清掃を業者に依頼するときは、次の情報を共有すると、提案と見積りが的確になります。
- 床材の種類(ビニル系、タイル、石材、カーペットなど)と、ワックスの有無
- 雪の日にどのくらい人が出入りするか(来客数の目安)
- 融雪剤を使う範囲と、その種類が分かれば種類
- 営業時間と、作業に使える時間帯
料金は条件によって変わります。さくらクリーンでは、現地の状況を確認したうえでお見積りをご案内しています。
まとめ
冬の仙台では、雪そのものよりも、持ち込まれる水分、砂、融雪剤の残りが床の傷みを進めます。マットと動線で持ち込みを減らし、営業中の拭き取りは従業員、固まった汚れや床材に配慮が必要な洗浄は清掃業者、という分担を決めておくと、床の美観と安全を保ちやすくなります。冬に入る前に、出入口の状態と清掃の頻度を見直しておくことをおすすめします。
雪の予報が出たときの事前準備チェック
雪や凍結の予報が出た日は、開店・始業の前に次の点を確認しておくと、当日の対応が落ち着いて進められます。
- 出入口のマットの枚数と置き場所を確認し、予備のマットを出せる状態にしておく
- モップ、雑巾、床用の注意表示を出入口のすぐ近くに置く
- 傘立てや傘ビニールの補充を済ませる
- 外構の除雪や融雪剤の散布を誰が行うか(自社か、管理会社か、貸主か)を確認する
特に集合ビルや賃貸の店舗では、外構や共用部の除雪は管理会社の範囲であることが多く、自社の範囲と混在しがちです。範囲の線引きは、オフィスビルの共用部清掃は誰の責任?管理会社・テナント・清掃業者の役割分担で整理しています。
