店舗・オフィスの床のお手入れには3つの段階がある
店舗やオフィスの床のお手入れは、大きく分けると3つの段階があります。日常的な掃き掃除や拭き掃除、一定の間隔で行う表面洗浄とワックスの上塗り、そして古くなったワックス層を一度剥がしてから塗り直す剥離洗浄です。
日常清掃だけでは床の奥に入り込んだ汚れやワックスの劣化までは対応できず、逆に剥離洗浄ばかりを頻繁に行うのも床材への負担や費用面で現実的ではありません。3段階それぞれの役割を理解したうえで、自店舗・自社の床に合った周期を考えることが大切です。
周期を左右する要素
床の洗浄やワックスがけ、剥離洗浄をどのくらいの周期で行うべきかは、一律には決められません。次のような要素によって適した周期は変わってきます。
- 床材の種類(塩ビタイル、長尺塩ビシート、フローリングなど)
- 通行量(人の出入りが多いほど摩耗や汚れが早く進みます)
- 土足か否か(靴を脱ぐ店舗と土足の店舗では汚れ方が異なります)
- 飲食を伴う業態か(油分や食べこぼしが床に影響しやすくなります)
- 日当たりや窓の位置(紫外線による変色や乾燥の影響)
一般的には、表面洗浄とワックスの上塗りは人通りの多い店舗で月に1回程度から、比較的通行量の少ないオフィスでは数か月に1回程度、剥離洗浄はそれより長い間隔で年に1回前後が目安とされることが多いですが、これも床材や使用状況によって変わるため、実際の状態を見ながら判断することが重要です。
床材ごとの考え方
業務用の床材にはいくつか種類があり、それぞれお手入れの考え方が異なります。塩ビタイルや長尺塩ビシートはワックスによる保護と光沢維持がしやすい床材ですが、製品によってはワックスを必要としない仕様のものもあります。床材を選ぶ、あるいは既存の床材のお手入れ方針を決める際には、メーカーが指定する仕様を確認することが前提になります。
石材やカーペットが使われている場合は、ワックスがけとは異なるお手入れ方法が必要になるため、床の仕上げ材が何かをまず把握しておくことをおすすめします。
ワックスの劣化サインと剥離洗浄を検討するタイミング
ワックスは時間の経過とともに劣化し、黒ずみやムラ、全体的なくすみ、部分的な剥がれといった症状が出てきます。表面洗浄と上塗りだけでは改善しにくい状態になった場合は、剥離洗浄を検討する目安になります。
- 床の一部だけ色が濃く見える黒ずみ
- 光の当たり方で光沢にムラが出る状態
- 全体的に白っぽく曇って見えるくすみ
- ワックス層が浮いて剥がれている箇所
こうしたサインが複数出ている場合、上塗りを重ねるよりも一度剥離してから塗り直したほうが、結果的にきれいな状態を保ちやすくなります。剥離洗浄が必要かどうかは床材や現在の状態によって判断が分かれるため、床材や状態を現地で確認したうえでご相談ください。
作業時に配慮すること
床の洗浄やワックスがけ、剥離洗浄は、営業時間外に行うのが基本です。什器の移動が必要になる場合や、乾燥するまでの間は立ち入りを制限する必要があるため、あらかじめ作業時間の見通しを共有しておくとスムーズです。作業直後は床が滑りやすくなることもあるため、再開時の注意喚起もあわせて行うと安心です。厨房まわりの床の滑り対策については厨房床の滑り対策でも取り上げています。
仙台の冬と床の傷みやすさ
仙台の冬は雪や凍結防止用の融雪剤が店舗やオフィスの出入口付近に持ち込まれやすく、これらが床の傷みや変色の原因になることがあります。出入口付近だけワックスの劣化が早いと感じる場合は、季節要因も踏まえて部分的な手入れの頻度を調整するとよいでしょう。年末に向けて清掃計画をまとめて見直すタイミングと合わせて、床のお手入れ周期も点検しておくと効率的です。年末年始の清掃スケジュールについては年末年始の清掃スケジュールをご覧ください。
まとめ
店舗・オフィスの床は、日常清掃、定期的な表面洗浄とワックスがけ、劣化が進んだ際の剥離洗浄という3段階で考えると、周期の判断がしやすくなります。床材や通行量、業態によって適した周期は変わるため、一般的な目安を参考にしつつ、実際の状態を見ながら計画することが大切です。
さくらクリーンの定期清掃では、日常清掃では落ちない床面洗浄・ワックスがけまで計画的に対応しています。床の状態が気になる場合は、定期清掃のご案内やお問い合わせからご相談ください。
