年末年始をまたぐ清掃計画がなぜ必要か
多くのオフィス・店舗では年末年始に数日から2週間程度の休業期間を設けます。この期間は普段より長く人の出入りが止まるため、清掃のタイミングを誤ると「休業前は汚れたまま放置」「休業明けは埃がたまった状態で営業再開」という状況になりかねません。
年始の営業再開時にオフィスや店舗が清潔な状態でスタートできるかどうかは、来客やテナントの管理会社からの印象だけでなく、社員・スタッフの気持ちの面でも影響します。年末の繁忙期は本来の業務対応で手一杯になりやすいため、清掃のスケジュールは早めに組んでおくことが望ましいといえます。
休業前・休業中・営業再開後で分けて考える
年末年始の清掃は、一度にまとめて考えるのではなく、時期ごとに目的を分けて整理すると計画が立てやすくなります。
- 休業前: 通常の日常清掃に加えて、普段手が回りにくい箇所(棚の上、什器の裏、換気口まわりなど)のほこり除去を行い、休業期間中に汚れが固着しないようにしておく
- 休業中: 施設によっては、長期間誰も出入りしない状態が続くため、水回りの排水口が乾燥してにおいの原因になることがある。休業期間の長さに応じて、清掃業者と事前に対応の要否を相談しておく
- 営業再開後: 休業中にたまった埃や、閉め切っていたことによる空気のこもりを解消するための清掃・換気を行い、来客対応できる状態を整えてから営業を再開する
この3つの時期を分けて考えることで、「いつ・どこまでの清掃を依頼するか」がはっきりし、清掃業者との打ち合わせもスムーズになります。
オフィスと店舗で異なる注意点
同じ「年末年始の休業」でも、オフィスと店舗では確認すべきポイントが異なります。
オフィスの場合、休業中は空調が止まり室内の湿度・温度が普段と変わることで、換気が悪い箇所にほこりや汚れが残りやすくなります。また、複数のテナントが入るビルでは、共用部の清掃スケジュールが個々のテナントの休業期間と一致しないこともあるため、自社の休業予定とビル全体の清掃予定を合わせて確認しておくと、営業再開時の状態にずれが生じにくくなります。
店舗の場合、特に飲食店では厨房内の油汚れや排水設備が休業中ににおいの原因になりやすい点に注意が必要です。休業前にどこまで清掃・洗浄をしておくかで、営業再開時の状態が大きく変わります。物販店であれば、陳列棚や什器のほこり除去に加えて、休業中に照明を落とすことによる結露などにも配慮が必要な場合があります。
自社対応と業者委託の線引き
年末の大掃除は自社スタッフで対応している企業も多いですが、通常業務と並行して行うため、時間や人手が十分に確保できないことも珍しくありません。
- 日常的に手が届く範囲(デスクまわり、共有スペースの片付けなど)は自社スタッフで対応し、高所や特殊箇所(窓ガラスの外側、換気設備、床面の洗浄など)はプロに依頼するという役割分担が現実的です
- 店舗の場合、厨房設備や排水まわりなど、専門的な知識や機材が必要な箇所は自社対応が難しいことが多く、休業期間を活用して業者に依頼するケースが増えます
- 毎年同じ時期にスケジュールが立て込むため、依頼するかどうかの判断は早めに行い、直前の駆け込み相談を避けることが重要です。前年の年末年始でどこに手が回らなかったかを振り返っておくと、今年の役割分担を決める際の判断材料になります
スケジュールを組む際に確認しておきたいこと
年末年始は多くの企業・店舗が同時期に清掃を検討するため、希望日が集中しやすい時期でもあります。スムーズに調整するために、事前に以下を整理しておくとよいでしょう。
- 休業に入る日と営業を再開する日
- 休業期間中に清掃業者が立ち入り可能な日時(セキュリティやビル管理会社との調整が必要な場合は特に早めの確認が必要)
- 依頼したい作業範囲(日常清掃の延長で対応してほしいのか、普段行っていない箇所まで含めるのか)
- 店舗であれば、厨房や水回りなど業態特有の設備の有無
休業期間中の立ち入りには、テナントの場合ビルの管理会社への事前申請が必要になることもあります。清掃業者だけでなく、建物管理者側の休業期間中の運用ルールもあわせて確認しておくと、当日になって立ち入りできないといったトラブルを避けられます。
まとめ
年末年始をまたぐ清掃は、休業前・休業中・営業再開後という時期ごとの目的を整理したうえで、自社対応とプロへの依頼範囲を早めに切り分けておくことが、慌ただしい年末に負担を増やさないための鍵になります。毎年同じ時期に同じ調整で悩んでいる場合は、次回以降のスケジュールをあらかじめ決めておくのも一つの方法です。年末年始の清掃についてご相談がある場合は、お問い合わせページから休業期間の予定とあわせてお伝えください。
