業務用エアコンのクリーニングは、洗浄の内容だけでなく、作業日の段取りで店舗やオフィスへの負担が大きく変わります。営業時間中に作業音や水を使う作業が入ると、お客様や従業員に影響が出ます。ここでは、依頼を決めた後に店長や総務担当者が準備しておくことを整理します。
作業日を決める前に確認すること
まず、作業日を決める前に次の点を整理しておきます。
- 対象の台数と設置場所(天井カセット型、壁掛け型、天井吊り型 など)
- 作業が営業時間外にできるかどうか(定休日、閉店後、始業前)
- 建物の管理規約で、作業時間や搬入経路に決まりがあるか
- 高所作業に必要なスペースや足場の確保が可能か
ビル内のテナントの場合は、管理会社や貸主への事前連絡が必要なこともあります。共用部を通って道具を搬入するため、エレベーターの使用や養生の許可が必要になる場合があります。
事前に片付けておく範囲
天井カセット型などは、機器の真下に作業用のスペースが必要です。作業当日に慌てないよう、次の準備を済ませておきます。
- 機器の下の什器、商品、PC、書類、観葉植物などを移動する
- 電源や換気設備に関して、作業中に停止してよい範囲を決めておく
- 厨房や調理場の場合は、食品や調理器具を覆うか別の場所へ移す
- 床に敷く養生シートの置き場所を確保する
業者が養生を行うのが一般的ですが、什器の移動までは業者に任せられないことが多いため、依頼時に「どこまで業者側で行うのか」を確認しておきます。
営業への影響を抑える調整
洗浄作業では水や洗浄液を使い、乾燥や動作確認にも一定の時間が必要です。営業を継続したい場合は、次のような方法があります。
- 台数が多いときは、複数日に分けて一部ずつ作業する
- 店舗の閉店後から開店前までの時間帯に作業を組む
- 季節的に冷暖房の需要が低い時期を選ぶ
冷房や暖房が使えなくなる時間をあらかじめ従業員に共有し、作業後に試運転で風量や臭い、異音を確認する時間を確保しておきます。洗浄の時期の考え方は、臭いと電気代の変化と洗浄時期の見極め方でも扱っています。
作業当日の立ち会いと確認
当日は、作業前に業者と対象の機器を一緒に確認します。事前の見積りと台数や機種に食い違いがないか、作業前の状態に気になる箇所がないかを共有します。
作業後は、次の点を確認します。
- 吹き出し口やパネルまわりに汚れや水滴が残っていないか
- 運転して異音や異臭がないか
- 床や備品に養生外の汚れが付いていないか
- 作業内容の報告を受け、記録として残す
作業後の記録と次回に向けて
作業日や対象機器、気づいた点を記録に残しておくと、次回のクリーニングの時期や台数の見積りを立てやすくなります。フロン排出抑制法に基づく点検の記録と併せて管理したい場合は、法定点検とクリーニングの違いも確認してください。作業日の調整についてのご相談は、さくらクリーンの問い合わせページからお寄せください。
作業中に起きやすい困りごとへの備え
当日は、想定外の事態が起きることもあります。たとえば、天井裏の配管からの水漏れが見つかる、機器の型式が事前の情報と異なる、パネルが固着して外せない、といったケースです。こうした場合に作業を続けるのか、いったん止めて別日に回すのかを、事前に業者と取り決めておくと慌てずに済みます。
連絡先も確認しておきます。当日の現場責任者が誰か、作業中に判断が必要になったとき誰に連絡するかを決めておくことで、営業中の店舗でも対応が滞りません。ビルの管理会社へ事前に伝えておく連絡先と合わせて、一枚のメモにまとめておくと便利です。
