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清掃業務委託契約で確認すべき賠償責任・保険加入・免責条項|万が一の事故に備えるチェックポイント

清掃業務委託契約における賠償責任保険の加入状況・免責条項・事故発生時の対応フローの確認ポイントを、契約前チェックの観点で整理する。

清掃の見積り内容を打ち合わせる担当者
※写真はイメージです
清掃業者の選び方

清掃業務委託契約は「事故が起きたとき」の備えまで見ておく

清掃業務委託契約を結ぶ際、多くの担当者は清掃範囲や頻度、担当者の対応力といった日常業務に関わる条件を重視しがちですが、契約書の中で見落とされやすいのが、作業中に事故やトラブルが発生した場合の責任の所在を定めた条項です。清掃作業では、什器や設備の破損、床材の変色、来客・従業員とのすれ違いによる接触事故など、予期せぬトラブルが起こる可能性がゼロではありません。契約前にこうした万が一の場面を想定し、どこまでが業者の責任範囲で、どのような備えがあるのかを確認しておくことが、長期的に安心して委託を続けるための土台になります。

賠償責任保険の加入状況を確認する

清掃業者の中には、作業中の事故に備えて賠償責任保険に加入している業者と、そうでない業者が混在しています。保険に加入していても、補償の上限額や対象となる事故の範囲は保険内容によって異なるため、契約前に「どのような保険に加入しているか」「補償の上限はどの程度か」を確認しておくと、万が一の際の対応イメージを持ちやすくなります。特に高額な什器や精密機器が置かれた事務所、多くの来客がある店舗では、保険の有無や補償範囲が業者選定の判断材料の一つになります。

免責事項・責任範囲の条項を読み解く

契約書には、業者側の責任が及ばない範囲を定めた免責条項が含まれていることが一般的です。たとえば「経年劣化による損傷」「発注者側が事前に申告しなかった不具合箇所」「天災その他不可抗力による損害」などは、業者の責任範囲外とされるケースが多く見られます。逆に、清掃作業中の不注意による破損や、鍵・セキュリティカードの管理不備といった項目は、業者側の責任として扱われるのが一般的な整理です。契約書を確認する際は、どこまでが業者の責任で、どこからが発注者側の負担になるのかを具体的な場面に当てはめながら読み解いておくと、実際にトラブルが起きた際の対応をイメージしやすくなります。

事故発生時の報告・対応フローを事前に決めておく

保険や免責条項の内容と同じくらい重要なのが、実際に事故が発生した際の報告・対応の流れです。破損に気づいた清掃スタッフがどのタイミングで誰に報告するのか、発注者側の担当窓口は誰が務めるのか、修復や弁償が必要になった場合の手続きはどう進むのかといった具体的なフローを、契約時にあわせて確認しておくと、実際にトラブルが起きた際の対応が早くなります。報告フローが曖昧なまま契約を進めてしまうと、事故が起きてから「誰に連絡すればよいか分からない」という状態になり、対応が後手に回りやすくなります。

契約前の確認を習慣にする

賠償責任保険の加入状況や免責条項、事故発生時の対応フローは、日常の清掃品質と違って普段は意識しにくい項目ですが、いざという時の備えとして契約前にひとつずつ確認しておく価値があります。既に契約している業者についても、更新のタイミングで一度これらの項目を見直しておくと安心です。契約内容の確認や見直しについて相談したい場合は、お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

複数拠点・複数テナントを管理する場合の視点

複数の店舗やテナントビルを管理している場合、拠点ごとに異なる業者と契約していると、保険加入状況や免責条項の水準がばらばらになりがちです。管理会社として一定の基準(賠償責任保険への加入を必須とする、報告フローのひな形を統一するなど)を設けておくと、拠点ごとに個別確認する手間を減らせるだけでなく、万が一の事故発生時にも一貫した対応がとりやすくなります。新規に業者を選定する際のチェックリストに、保険加入状況と免責条項の確認項目をあらかじめ組み込んでおくと、担当者が変わっても確認漏れが起きにくい仕組みになります。

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